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開発者の思い
"永遠の課題"を、
見過ごしてはいけないと思った日。
水島 隆太(みずしま りゅうた)
みずたま整骨院 院長 / 手のSiseii・おしりのSiseii 開発者
柔道整復師として25年。臨床の経験から、姿勢ケアの新しいかたちを模索しています。
"永遠の課題"と言ってしまえば、解決する必要が無いような
他人任せの気持ちでいられたのです。
—— ある日、ひとりの親御さんの言葉が、
その都合のいいあきらめを、もう続けてはいけないと教えてくれました。
CHAPTER 01
はじめまして。みずたま整骨院の水島隆太と申します。
私は学生時代に、大きな病気を経験しました。そのとき受けた「運が悪かったですね」という説明に、どうしても納得できなかったのです。
なぜ、自分の体にこれが起きたのか。原因を知りたい——その一心で医療の道に進み、柔道整復師として25年、多くの患者さんのお体の悩みに寄り添ってまいりました。
「みずたま」というのは、施術の研修生時代に患者さんからいただいたあだ名です。「みずしま」が、いつのまにか「みずたま」と。
このあだ名には愛着があります。それと同時に、施術家の道を志した頃の熱意を忘れないという決意を込めて、現在は整骨院の屋号にしています。「みずたま整骨院」。少し可愛らしい名前ですが、覚えてもらいやすくて気に入っています。
東京・東久留米。
「ここなら、ちゃんと話を聞いてもらえる」と言ってくださる場所。
みずたま整骨院は、患者さんに「ただ通うだけ」ではなく、自分の体と向き合う時間として帰っていただきたい——そう願いながら毎日施術にあたっています。今回ご紹介するSiseiiも、そんな日々の中で生まれた発明品です。
CHAPTER 02
私たち施術家には、ずっと抱えてきたジレンマがあります。
それは、目の前の患者さんの問題が解決しても、日常に復帰したのちに、またしばらくして同じような問題を再発させてしまう方が、少なからずおられるということです。
腰をはじめとした体の問題の多くは、日々の過ごし方に原因があります。ですので、どんなに良い施術をうけて楽になっても、いざ日常に戻った時に動作の癖や障壁があれば、いずれまた問題をぶり返してしまいます。
よくなった患者さんを「お大事に!どうぞお元気で!」と生涯の健康を願って送り出している医療者にとって、症状の再発は当事者の患者さんと同様に、私たち施術家も悲しいものです。
これは私のような一介の施術家だけでなく、これまで私が出会ってきた沢山のゴッドハンドと称されるような凄腕の先生方であっても、少なからず同様の思いは抱えてこられているようでした。
ですので、「いずれまた日常生活によって再発してしまうのでは」というモヤモヤした不安や心配は、私たち施術家にとって 『無くなることのない永遠の課題』なのだと思っていました。
不思議ですね。
"永遠の課題"と言ってしまえば、
他人任せな気持ちでいられるのですから。
CHAPTER 03
そんなある日、ひとりの親御さんから相談を受けました。
腰の痛みを克服しつつある患者さんでした。施術を終えて、「最近どうですか?」と何気なく訊ねたところ、ご自身のことではなく、息子さんのことを切り出されたのです。
「息子がパソコンをやる時の姿勢が悪くて気になってしまって。注意してもその時だけで、またすぐに悪い姿勢に戻ってしまうんです。何かよい方法はないでしょうか。」
実は、同様の相談はこれまでも老若男女問わず、たくさん受けてきました。そのつど親身になってお答えしてきたつもりでした。
けれど今思えば、どこか "永遠の課題"と言い訳して、あきらめの気持ち混じりで臨んでいたように思います。
しかし、今回の小学生の子を持つ親御さんからの相談は、自分にとってもこのまま見過ごしてしまってはいけないような、乗り越えなければならないものに感じました。患者さんが帰ってからも、この件が頭からずっと離れません。
この問題を解決したい。
でも、これまで問題を解決できる既製品は見当たらなかった。
それなら、自分で作るしかない。
このようにして、新しいアイデアでこの問題を解決するという決心が固まりました。
「人が動くって、なんだろう」
——もう一度、自分の身体に問いなおすところから。
姿勢を扱う器具を作るには、これまで詰め込んだ知識だけではまったく足りませんでした。教科書を開けば書いてあることは、現場では何度も使ってきた言葉ばかり。けれどそれが、なぜか本当の意味で「わかっていない」と気づきました。
CHAPTER 04
姿勢制御のイノベーションには、全く新しい分析が必要でした。
しかし、いざ姿勢を正す器具を開発しようとしても、これまで学んできたような 詰め込んだだけの知識では、姿勢を理解することなどできないのだと思い知らされました。
「肩こりは僧帽筋が」「猫背は胸椎が」——そんな分割された知識をいくら並べても、「人が机に向かって、手を動かして、生きている」という具体的な営みには届かないのです。
そこで私は、いったんすべての専門用語を脇に置きました。そして、こう自分の身体に問うようにしたのです。
人が動くってなんだろう。
座るってなんだろう。
手を使うってなんだろう。
そもそもの部分から考えていく。これは、施術家として25年やってきた私にとって、一番むずかしい作業でした。教えられたものを忘れる作業だったからです。
「ヒトってこうだよね」「動物ってこうだよね」と、私たちの形や仕組みを そもそもの姿から見つめ直す。そんな試行錯誤の日々が続きました。
形が見えてきてからは、図面を引き、金型から自作して、試しては削り、また作り直す。頭の中の仮説を、手ざわりのある形にしていく日々でした。
CHAPTER 05
その結果、たどりついたのが『手のSiseii』です。
単純な名前ですよね。良い姿勢だから、Siseii。
でも、この器具には人間工学に基づいた様々な知恵が盛り込まれています。「ヒトってこうだよね」「動物ってこうだよね」と、私たちの形や仕組みをそもそもの姿から見つめ直した結果、出来上がった発明品です。
手は本来、ダイナミックな動作の中での作業肢でした。机に乗せてじっと作業をするようになり、傾いた体を必死に支えなくてはいけない現代、作業肢である手に、もう一度 四足獣の前足の支える能力を思い出してもらおう。手のSiseiiは、そういう発想の道具です。
続いて、座る場面のための『おしりのSiseii』も生まれました。骨盤の角度がそのまま全身のアライメントを決めている——25年の臨床で何度も確認してきた事実を、熱可塑性エラストマー(シリコンによく似たゴム素材)で形にしました。
整骨院での施術と、家庭でのSiseii。この両輪で、患者さんが日常に戻ってからも姿勢を保てるようになりました。「お大事に!」のあとに、再び痛みに来られる方が、少しずつ減っています。
"永遠の課題"だと思っていたものに、ようやく一筋の光が差した気がしています。
そして、いま。私がいちばん届けたいのは、子どもたちです。体が出来上がる前の時期に、「注意される」のではなく「自然と整う環境」に出会ってほしい。Siseiiは、そのための道具だと思っています。
みずたま整骨院 院長
水島 隆太
Siseii ができるまで
大病を経て骨格の専門家を志してから、Siseii誕生まで。
出発点
学生時代の大病をきっかけに、骨格の専門家へ
「運が悪かったですね」という説明にどうしても納得できず、原因を知りたい一心で医療の道へ。柔道整復師として人の体に向き合うことを決意。
研修生時代
「みずしま」が「みずたま」と呼ばれる
患者さんから自然発生したあだ名が、いつしか定着。のちの屋号「みずたま整骨院」の原点に。
開業
みずたま(当初は水玉)整骨院 開院
「研修生時代の熱意を忘れない」という決意を屋号に込めて。
転機
ひとりの親御さんからの相談
「息子のパソコン姿勢を、何とかしたい」その日から、施術家の "永遠の課題" を超える挑戦が始まる。
試行錯誤
100を超える試作
「人が動くってなんだろう」と自分の身体に問いなおしながら、金型から自作。熱可塑性エラストマー(シリコンによく似たゴム素材)にたどりつくまで試行錯誤。
プロダクト誕生
『手のSiseii』完成
「良い姿勢だからSiseii」。単純な名前に、人間工学のいくつもの知恵を込めて。
世に出る
251名の方に応援いただく
手のSiseiiのクラウドファンディングで、支援総額125万円をいただきました。応援してくださった方々の後押しで、本格的に世の中へ届けるフェーズへ。
ラインナップ拡張
『おしりのSiseii』リリース
骨盤の角度から姿勢を整える、座る場面のためのSiseii。手のSiseiiと組み合わせた使用で、首・腰の負担59%軽減を確認(自社調べ・筋電計使用)。
ご紹介いただく
テレビ・雑誌での紹介
テレビ埼玉「マチコミ」でおしりのSiseiiをご紹介いただきました。雑誌『anan』No.2490「カラダにいいもの大賞 2026・春!」(2026年4月1日発売)には、手のSiseiiが掲載されました。
いま、ここ
整骨院とECの両輪で、姿勢ケアを再発させない仕組みへ
「お大事に!」のあとに再び痛みに来られる方が、少しずつ減っています。"永遠の課題" は、もう永遠ではない。
「気をつけて」と言わなくても、
体が自然と整う環境を、ご自宅にも。
整骨院25年の臨床と、3年の試作と、ひとつの相談から生まれた2つのSiseii。
まずはお子さまの、そしてあなたの "座る・書く・打つ" の環境を、ほんの少し、変えてみてください。
「姿勢は、意識ではなく環境で変わる」——姿勢教育という考え方 →
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